第3回インストラクターミーティング開催
全国からツリークライミングジャパンの公認インストラクターが集い
第3回のインストラクターミーティングを開催しました。
新潟、埼玉、東京、神奈川、静岡、山梨、長野、愛知、岐阜、京都、香川、山口などから19名のインストラクターが集い、2日間にわたって提案事項を検討しました。
TCJインストラクター自身が、今後のレクレーショナル・ツリークライミングはどうあるべきかを真剣に考える2日間。
普段は講師を務める仲間同士が、共通の問題意識を持って、楽しく、価値あるツリークライミングを実現するために何をすべきか検討しました。
最初にファウンダーであるジョンさんからの挨拶に続き、今回のインストラクターミーティングのチーム(松野さん、松岡さん、藤井さん)の3人が主体に、ミーティングを進行し、仲間のインストラクターがそれに従って検討します。
松野さんの司会で前回までの振り返りを全員で再確認し、今回、何を検討すべきかを洗い出しし直します。
どのような問題を検討すべきか、全員がシャッフルされながらテーブルを回って、話し合いをして、検討項目を以下の7つに集約しました。
1)講習会について
2)体験会について
3)プライベイトクライミングについて
4)情報公開について
5)イベントについて
6)インストラクターミーティングについて
7)Jr.ツリークライマーについて
「講習会検討」チームはBasic Tree Climberで実施する内容、Tree Climberで実施すべき内容、SRTの取り扱い、スキルアップのために必要な内容など、様々な項目について検討しました。
京都の藤井さんは「インストラクターミーティング」チームの藤井さんは、次回はどのように実施すべきか深く考えていました。
全体を進行管理する松野さんは、一時間ごとに進捗状況を確認し、今後の作業スケジュールを再確認します。
松野さんは、こうした作業をファシリテーションに定評があり、松野さんの巧みなリードのお陰で作業が捗ります。
午後は一番でフィールドへ。春日井少年自然の家で最も大きなコナラで、ツリークライミングでもよく利用させてもらっている個体。このコナラがカシノナガキクイムシに侵入され、衰弱して枯れ枝が目立ってきました。
来客者の安全確保もあり、伐採される運命にありましたが、自然の家の所長さんが私たちのために温存してくださったのです。
樹木医である安藤さんと宇治田さんが中心に、どのような剪定や樹勢回復をすべきかを提案し、後日、仲間が剪定することで了解を得ました。・・・少し、気分転換。
続いて、ジョンさんによるギア講座。インストラクターが指導上、悩んでいるかも知れないギアの取り扱いについてジョンさんが答えて下さいました。
さて、室内に戻って、夜9:30までジョンさんを囲んでの議論が続きました。
さて、2日目です。
最初に柴山さんの提案で、「ファシリテーター」の資格取得に対する要件を全員で話し合いました。
ファシリテーターは促進者という意味もある。そのファシリテーターにSRT技術があることは有効ですが、SRTが必要という訳ではない。では今後のスキルアップ講習はどうすべきか? 熱い議論が続きました。
一つの項目が片付くと、全員が記録代わりにデジカメ撮影。
この姿からも、TCJインストラクターたちが真剣にツリークライミングを考えている姿が見て取れます。
各チームが2日間の成果を発表。
「講習会チーム」は基本理念として“すべての人たちに、木と親しんでもらう”をキーワードに、そのための講習会内容はどうあるべきかを考えました。
講習会も時代の流れとともに変化していくもの、そう考えながら講習会参加者にとってベストは何か? 受講者目線での講習会を再検討し、そのロードマップを作成しました。
「イベントチーム」は山口の繁さんが代表発表。
ツリークライミングの資格取得者が集う「ランデブー」について、具体的なロードマップを提案し、実現に向けて次回の会合を約束したのです。
以上のように、」TCJインストラクターはインストラクター自身が仲間とともに、ツリークライミングのことを常に考えています。講習会などで自信満々に語るインストラクターも、一所懸命努力していることを理解してください。
レポート 副代表 川尻秀樹