森の感謝祭 in 定光寺2009

2009年12月20日(日)、瀬戸市定光寺の森で全国から来てくれたインストラクター&ファシリテーターが、普段利用させてもらっている森に対して、「森の感謝祭」を実施しました。
ここは昨年、大面積に牛糞堆肥や灌水、腐葉土、落葉マルチを実施した場所です。最初に踏圧によって土壌が締め固まった固結部分をチェックして、その堅い部分を備中鍬で根を切らないように注意深くほぐします。
こうした固結部分の多くは、落葉落枝が無くなり、雨滴が直接地面に落下してくるため、土壌のA層などが流亡してより一層堅くなると同時に、そこを人が歩くことによって更に土壌表面が締め固まって、テカりが出ます。
これは丁度、テカテカになった泥団子の表面と同じ状態で、こうした土壌では水分も栄養分も補給しづらくなっています。

写真中央部分の落葉が無いところが固結場所
もう少し近寄ると、むき出しとなった土壌が良くわかります。
ここでは土壌表層の栄養分が既に流亡していました
堅い土壌を備中鍬でほぐしますが、堅くてなかなか解せません。
黒姫の酋長が解し、ジリが堆肥を、ジョンさんがその作業をチェックしています。
土壌を解し、堆肥をすき込んだあとは、かっちんが落ち葉掛けしてくれました。
土壌改良と落ち葉かけが終了した状態。
宇治やんとコバ清さんが森から集めてきた落ち葉を運んできました。
シートに入れてきた落ち葉をまきます。
ジョニーくんとお友達が森全体に落ち葉のお布団を広げてくれます。
山積みされた落ち葉を森に均一に広げて、雨滴浸食を防ぎます。落ち葉は直接的な肥料効果はありませんが、落ち葉のベッドに誘われて多くの昆虫類や土壌動物、微生物が増えてくれます。また、落ち葉はそれらの生物によってゆっくりと堆肥化して森を潤すのです。
最後は今回の「森の感謝祭」に参加してくれたTCJの仲間です。

「地球は大きな貯金箱」これはジョンさんの名言です。私たちも今回、ほんの少しだけ貯金の手助けができたと思いますが、次回は皆さんも、それぞれができる範囲で「森の感謝祭」に取り組んで下さい。

報告: 副代表 川尻秀樹