新宿御苑でチャレンジャークライムのプラタナス
【新宿御苑とは】
新宿御苑の敷地は、天正18年(1590)に豊臣秀吉から関八州を与えられた徳川家康が江戸城に入城した際、譜代の家臣であった内藤清成に授けた江戸屋敷の一部です。
歴史は流れ、明治35年から4年の歳月をかけて明治39年(1906年)5月に完成した『新宿御苑』は、昭和24年5月21日に『国民公園新宿御苑』として一般に開放されました。年間100万人以上の来園者を数える新宿御苑は、2006年に「100周年」を迎えました。
この記念事業の一環として、新宿御苑始まって以来の歴史的第一歩、「ツリークライミング」を五月に引き続いて、今回も開催させて頂きました。
【今回チャレンジャークライムに利用したプラタナス】
1.プラタナスとは
プラタナスはスズカケノキ科の樹木で、日本にはスズカケノキ(Platanus orientalis)、モミジバスズカケノキ(Platanus acerifolia)、アメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)などがああります。
属名のPlatanus(プラタナス)は、ギリシャ語の「platys(広い)」が語源で、大きな葉に由来します。ちなみに小種名のorientalisは「東方の、東部の」、acerifoliaは「カエデ属に似た葉をもつ」、occidentalis は「西方の、西部の」という意味です。
2.スズカケノキの名の由来は
和名の由来は垂れ下がる果実(集合果)の姿が、山伏(山で修行する人)が着る篠懸(すずかけ)衣についている房に似ていることからです。本来は「篠懸」の漢字を使うのでしょうが、どういう訳か「鈴懸」が一般的に利用されています。
3.スズカケノキの見分け方
スズカケノキは、(1)スズカケノキ、(2)モミジバスズカケノキ、(3)アメリカスズカケノキがあるものの、区別が難しい。
そこで各々の外見的特徴を示すと、
(1)スズカケノキは集合果が果軸に3~5個ついており、樹木が滅多に見られない。
(2)モミジバスズカケノキは集合果が果軸に1~3個ついており、樹皮がよく剥がれ、街路樹として多く植えられている。
(3)アメリカスズカケノキは集合果が果軸に1個のみで、樹皮は剥がれない。街路樹として植えられている。
では、最後に今回チャレンジャーがクライミングしたプラタナスの幹肌は
下の写真のようですが、ツリー・クライマーーの皆さん、この木は何?
川尻秀樹 レポート