2004年7月10日~11日 第2回ファシリテーター講習会開催

2004年7月10日~11日にかけて、ツリークライミング®ジャパンの第二回ファシリテーター講習が、岐阜県恵那市飯地で開催されました。
ツリー・クライミング・ファシリテーターとは、ツリークライマー取得後、多くのイベント経験を持つ人たちが、一般の方を対象にツリークライミング・イベントを開催するための資格講習会です。
この講習会には北海道や熊本など遠方から10名の方が参加しました。内容はファウンダー ジョンギャスライトからのメッセージ、イベントロープセッティング、フィールドづくり、イベントシミュレーション、レスキュー方法など多岐にわたる講習でした。

岐阜県恵那市飯地町のフィールドに集合した仲間同志、手をつないで一つの輪(和)になり、アイスブレイキングに入ります。こうして仲間意識を作った後、ツリークライミングの理念や森でのマナー、道具の扱い、お客さんへの対応方法などをジョンギャスライトから聞きました。また、アメリカやカナダ、日本などで経験してきた問題やその解決法をより具体的に学びました。

現地の施設内でジョンGからTCJの理念などを聞く

続いて、施設内ではジョンギャスライトより ハウススリーブやリングセイバーなどのフリクションセイバーの使い方や装着方法について実地講習を受けました。その後、今まで見たこと無い道具や、いろんなメーカーのツリークライミングのギア類について説明を受けました。ここではいろんな道具の利点や欠点まで、実際の道具を見ながら学びました。

ギアの取り扱いや危険性についてジョンが説明する

一日目の夜は、宿で夜遅くまでチーフインストラクターの榊原から現場での問題点などについて話を聞きました。参加者全員が経験豊かな榊原の話に耳を傾けました。

シングルロープとダブルロープを駆使して、イベントのセッティングに挑戦しました。安全、迅速、確実にセッティングするのに苦戦しました。セッティングの後、実際にイベントスタッフ側とお客さん側に分かれて、イベントシュミレーションしながら、イベントの難しさを感じ取りました。

座敷で真剣に話を聞く参加者の皆さん

フィールドづくりで、どの位置で枝を剪定すべきか。安全なアンカーとはどのようなところかなど、TCJのDirectorでもあり樹木医でもある川尻秀樹より、具体的な事例を示しながら説明を受けました。

仲間とイベントシミュレーションについて打ち合わせする参加者

トラブルが発生したお客さんのレスキュー練習です。二人一組で、レスキューされる側とする側の立場で、実際の対応を学びました。

レスキューされる側(左)と、する側(右)

一連の実習の後、Founderジョンギャスライトと、Director川尻秀樹と輪になって、ツリークライミングやファシリテーターとしての心構えについてシェアリングをしました。

サークルになってシェアリングするファシリテーター

最後に、記念撮影。最後にジョンギャスライトから受講者に向けて「ツリークライミングを通じて、森に社会に地球にいい影響があるように、そして責任をきちんと果たせる素晴らしいファシリテーターになってください」とメッセージが贈られました。前列中央にジョンギャスライト。座りポーズ右から川尻、タカさん、杏奈ちゃん、ジョン、パブさん、加納さん、立ちポーズ右から関口さん、サトシさん、竜さん、亜紀ちゃん、濱田園長先生、榊原、裕輔さんでした。今日も一日木に感謝しながらあっという間の二日目を終了したのです。

楽しかった二日間にポーズの参加者

今回、ようやく二回目となるファシリテーター講習会を無事終了することが出来ました。これまで多くの方々のご協力とご支援があってのことですが、もともとFounderジョンギャスライトが、レクリェーショナル・ツリークライミングを日本に導入してくれなければ、こうした講習会の開催もあり得ないことでした。
今回の参加者が、これから全国各地でイベント展開してくださることで、ツリークライミングはより大きな第一歩を踏み出せる者と期待しております。ツリークライミングの楽しさを、一人でも多くの方々に広げていきましょう。

TREECLIMBING®JAPAN
Director 川尻秀樹レポート