ディセンディング・デバイスに関するTree Talk
今回はアドバンスド・ツリークライマー試験にお越しになられた参加者が持参されたディセンディング・デバイス(ビレイデバイス)を事例に、簡単な紹介をさせて頂きます。
イベントでツリークライミング体験に来られたお客さんをビレイしたり、レスキュービレイで使用したりするため、エイト環(フィギュアーエイト)を所持されることをお薦めしています。
しかし購入のため登山用品店などに出かけると、その形が様々あり、どれを購入すべきか悩まれる方もお見えなので、簡単に解説させて頂きます。
写真にある4つのうち、イベントでは左の2種をお薦めしています。それは右の2種は突起部分があり、万が一お客様(特にお子様)に危害を与えてしまう可能性があるからです。決して使用してはいけないという物ではありませんが、イベント使用は左のタイプのディセンディング・デバイス(ビレイデバイス)をご使用下さい。
また、エイト環をよく見ると、古いタイプのものは丸いチューブ状になっていますが、最近のエイト環はチューブをつぶしたように角張っているものが多くあります。
これはロープとの摩擦を増やし、ロープをセルフビレイする力が少なくて済む利点があります。
なお、購入にあたっては強度表示(KN)も充分確認して下さい。
副代表 川尻秀樹